TENRYUさん、こんばんは。

以前にOracle(Ver7.2ですが)を使っていまして、現在はSQL Anywhereを
主に使った開発を本職の片手間でしています。

＞Sybaseの使い勝手（インストールや顧客へのＤＢの供給方法）や、Oracleより本当に手軽なのか、
＞あるいは、Oracleとの比較の面で気づいた点や注意すべき点など、ご教授いただければ幸いです。

Oracleは元々UNIXベースの大規模システム用からPCにダウンサイズして
きた製品で、初めからPC用のRDBMSであるSQL Anywhere(元はWatcomの開
発した製品。SQL Serverと生立ちが違います)とは設計思想がだいぶ違う
ようです。その辺の差が使い勝手の違いにもなっています。

インストールについては、SQL Anywhereの方が簡単です。
OracleもWindows環境ではインストーラで簡単にできましたが、その後の
ネットワークの設定でてこずった記憶があります。それと比べてSQL Anywhere
は、ODBCとサーバの起動オプションの設定だけで、「こんな設定だけで
大丈夫なのかな」という感じです(でもちゃんと動く)。

SQL Anywhereのデータベースファイルは .dbの拡張子のファイルで、トラ
ンザクション・ログファイルが.logの拡張子のファイルです。
DBの更新はDBが起動中であれば、停止してファイルを差替えるだけです。
バックアップは、DBが起動中であれば専用ツールで、停止していればファイ
ルコピーで済みます。サーバもスタンドアロンも、データベースファイル
の互換性があります。

SQL Anywhereはメモリ等のリソースの消費が少なく、非常にコンパクトで
そこそこ動作も速く、数十人以下のワークグループで使うのはいい製品
と思います。専門書等の情報が少ないのがネックですけど。